商品開発のきっかけは、弊社に届いた「ぶどう農家での作業に関する困り事」の情報でした。
早速長野県塩尻市のぶどう農家様を対象に、ぶどう栽培において困っている事に関するアンケートを実施したところ、「病害を防ぐための巻つる処理」にかなりの身体的負荷がかかっていることがわかりました。
そもそもなぜ、病害を防ぐため「巻つる処理」が必要なのか!
それは「巻つる」が「晩腐病」「黒とう病」となる菌の温床となり、
これらの病気のリスクを低減するには病原菌の越冬場所である「巻つる」を徹底的に除去することが推奨されているからです。
ただ、この「巻つる」はとにかく固く、量が多いため、はさみで除去するには相当な握力と体力が必要です。

したがって、農家の皆さんは巻つる除去の重要性は理解しながらも、つるを取り切れていないという状況に陥っていました。
 
作業時間の短縮・手間の軽減・それによる人員の削減、、、全てをクリア出来る事を念頭に置き、開発アイデアと現場検証を繰り返すうちに5年の月日を要しました。
そして最終的にたどり着いた答えは、当社の強みである「切る技術」を搭載した、当社初の試みとなる電動ツール「巻きつる除去機」の開発です。
 
特長は3つ
1.おろし金形状の回転刃ですりおろすように巻つるを削り取る
2.かみそりでお馴染みの「替刃式」を採用し、劣化で切れ味が落ちても刃を交換するだけで復活
3.「握るだけ」の簡単操作

このツールにより、誰でも楽に早く巻つるを除去できるようになり、時間や手間を軽減しつつ、少ない人員でも病害リスクを低減することができるようになりました。

既存の剪定はさみと比較すると、導入時のコストは高いものの、処理能力が圧倒的に違うため、最終的にはランニングコストを大幅に減らすことができます。
 
発売から1年たらずで約400台を突破!
購入いただいた農家様からは、「もうこの機械なしの作業には戻れない」との声を頂いています。

  • 巻つるを取り除くのに適した形状・機能のツールであること
  • 作業者の身体負担が緩和され、作業効率のアップや手首に掛かる負担が低減されること
  • ワイヤーを道具でキズつけないこと

当社は2023年秋に、ぶどうの生産者様に向けた電動ツール「ぶどう巻つる処理機」を発売しました。
2023年発売した同製品ですが、開発に着手したのは遡ること7年、2016年でした。
元々農家様は巻つる処理をはさみで処理していたこともあり、当社でも当初は「はさみ」路線での開発を検討していました。しかし身体的な負担を軽減するには程遠いことが分かったため、途中から「電動ツール」へと路線変更しました。
とは言え当社に電動ツールのノウハウはありません。設計や使用する部品を選定する中で少しずつツテができ、ようやく設計、製造を請け負ってくれるメーカーさんに辿り着くことができました。しかしそれでもまだ製品は完成しません。なにしろ前例の無い製品です。
切削効率や処理スピード、製品の大きさや重量など、農家様のニーズを満たす製品仕様を模索する日々が続きました。また「巻つる処理」が休眠期である冬限定のため、なかなか現場での検証が進められないことも開発が長期化した要因の一つでした。

こうしてようやく仕様が固まった製品ですが、まだまだ心配事は山積していました。量産するには金型投資が必須です。事前の調査では相当数のターゲットがいることは分かっていましたが、実際に購入してくれるかはわかりません。少しでもリスクを下げるため、まずは「3Dプリンター」で必要な数だけ少量生産することにしました。また希望者の方が少しでも手に取りやすいよう、あえて販売ではなく「レンタル」という形を取り、徐々に市場での認知度を高めていく戦略を取りました。
その結果、約100名の農家様にレンタルをいただき、量産販売への自信に繋がりました。その後金型に着手し量産、ついに2023年秋に発売となりました。
農家様のニーズに応えるため、当社がかみそり以外の分野に踏み出した大きな一歩となりました。

2018年8月に当社は業界初となる耳毛専用の毛抜き「耳毛抜き」を発売しました。
当社の本業は社名の通り「かみそり」です。これまで眉、顔、髪の毛、鼻毛、すね毛、腕/足の毛 と体中のムダ毛を処理する製品を世に送り出してきました。そんな当社が次に着目したのが耳毛でした。調査の結果、男性は40代前後から耳毛が生え始めることがわかったので、まずはその世代をターゲットに当社の強みを生かした「剃る製品」で検討を始めました。しかしここで大きな課題に直面します。耳毛は眉や顔、すね毛と違い、目視することができません。“見えないところに刃物をあてる”ことに不安や難色を示す声がありました。この結果を受けて当社は「剃る」から「抜く」商品の開発へと路線変更しました。抜くツールであれば見えない場所であっても不安はありません。しかし普通の毛抜きでは、見えないところの毛を掴むことができません。そこでさらにもう一工夫加えました。毛抜きの先端を「ばね形状」にすることで、「点」ではなく「面」で毛にアプローチできる方法を考案しました。
そうして完成した商品をクラウドファンディングで販売したところ、サポーター1,848人、応援総額561万8,510円の支持を得ることができました。それを弾みにECサイト「Amazon」や「楽天」にて販売を広げ、今では年間10,000個以上を出荷する製品となりました。
剃ることに拘らず、消費者目線で取り組んだ開発が実を結んだ思い出深い商品開発でした。こにテキストが入ります。ここにテキストが入ります。ここにテキストが入ります。ここにテキストが入ります。